3. 「定年まで公務員」を見据える新人職員は半数以下
新人職員のうち「定年まで公務員として働き続けよう」と考えている人は、半数を下回るようです。
人事院が2024年度の採用職員に対して実施したアンケートの結果を見てみましょう。
- 定年まで公務員生活を続けたい:47.5%
- 長期間勤めてから転職を考えたい:19.7%
- 分からない:18.9%
- 条件が合えばいつでも転職したい:9.2%
- 若いうちに転職を考えたい:4.7%
定年まで公務員生活を続けたいと回答している人は47.5%です。期間などにかかわらず「転職を考えたい」と回答した人の合計は33.6%で、採用職員の約3割が転職も視野に入れたうえで国家公務員に就職している状況です。
国家公務員の「安泰」を捨ててまで「転職したい」と考えている人がいることから、直近の採用職員は「定年までの安定性」よりも、官民問わない柔軟なキャリアを歩める「やりがい」を求めている人が多いようです。
次章では、国家公務員の採用で今後必要な取り組みについてのアンケート結果を紹介します。