1.1 シニアのおひとりさま世帯「男性と女性」どちらが多い?
厚生労働省の同資料によれば、おひとりさまシニア世帯のうち男性は36.0%、女性は64.0%を占めており、女性のおひとりさま世帯が多い傾向が見られます。
このような背景には、おひとりさまとして暮らしやすくなった現代の社会環境に加え、男女の平均寿命に差があることも大きな要因といえるでしょう。
厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」によると、男性よりも女性のほうが平均寿命が長く、男性が先に他界するケースが多く、結果的に「女性の単身高齢者世帯」が多くなる傾向があるのでしょう。
このことから、たとえ夫婦で暮らしていても、将来的に単身で老後を過ごす可能性は十分にあり得るとうかがえます。
上記をふまえ、家族構成にかかわらず、「ひとり暮らしになった場合の家計管理」について考えておくことが重要です。
次章では、65歳以上の単身世帯における家計収支の実態を見ていきましょう。