4. 老後について考えよう
年金制度はとにかく複雑で、「年金保険料」「年金受給額」だけでなく「何歳から受け取ったらいいか」も個人によって異なります。
正解がないからこそ迷いますね。最後に決めるのは自分ですが、「注意点を知らずに選択してしまい、損した」ということがないよう、メリットやデメリットなどはしっかり確認するようにしましょう。
年金事務所などでも相談が可能です。
受け取り時期は定年が近づいてから徐々に考え始めたいテーマではありますが、年金生活に向けたシミュレーションはできるだけ早くから始めておきたいもの。
例えば2025年3月11日に総務省が公表した「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、65歳以上無職夫婦世帯の家計収支は平均して赤字であることがわかっています。
- 毎月の実収入:25万2818円
- 毎月の支出:28万6877円
自分の世帯では赤字になる見込みがあるのか、そうであればどれほどの貯蓄が必要なのかなどを、早めに知っておくことで対策の幅が広がります。
まずはねんきんネットやねんきん定期便などを活用し、年金額から把握してみましょう。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和5年4月から老齢年金の繰下げ制度の一部改正が施行されました」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
太田 彩子