4. 70歳以降を快適に過ごすために
70歳以降を快適に過ごすためには、生活費の見直しをしたり先取り貯蓄をしたりするなど、何かしらの工夫が必要です。
加えて、現役時代から将来の年金受給額を増やす対策をするのも一つの手です。
国民年金のみであれば国民年金基金に入ったり、厚生年金に加入する働き方をしたり、60歳以降も働いて厚生年金に加入したりするなど年金受給額を増やす方法はいくつかあるので、まずは調べてみるとよいでしょう。
さらに、通常65歳から受給開始の年金を66~75歳に繰下げ受給をすれば、最大で年金額が84%増加します。ただし、本当に得になるかは個人差があります。
老後の生活費については早くから将来の年金見込み額の確認のほか、上記などの公的年金を増やす工夫、ほかに私的年金や貯蓄を増やす工夫を調べて対策を考えてみましょう。
また、なるべく固定費を抑えた生活ができるよう、現役時代から備えておくとよいでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況1 主な年齢の平均余命」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
宮野 茉莉子