2. 「年金分割って何?」仕組みと対象者を徹底解説

年金分割とは、離婚した際に結婚中の厚生年金の保険料納付記録(標準報酬)を夫婦で分け合い、それぞれの将来受け取る年金額に反映させる制度です。

対象となるのは、結婚中に一方が会社員や公務員として厚生年金に加入していた夫婦です。たとえば、配偶者が厚生年金に加入し、自分が専業主婦(またはパート勤務など第3号被保険者)だった場合、自分では納めていなかった分の一部を将来の年金額として受け取れるようになります。

実際にお金を「分け合う」のではなく、婚姻期間中の厚生年金の保険料納付記録の一部を移し替えることで、それぞれの将来の年金額に反映させる仕組みです。これにより、分割を受けた側は年金額が増え、分割をした側は年金額が減ることになります。