4. 狭小戸建の意外なメリット3選

狭小戸建の意外なメリットとしては次の3点があります。

  • 固定資産税や取得税を抑えられる可能性
  • 注文住宅感覚で空間をデザインできる
  • 立地の良さによる「資産性」の高さ

まず、狭小戸建は土地面積が小さいため、不動産の評価額を抑制可能です。購入後に毎年発生する固定資産税や、購入時にかかる不動産取得税を抑えられます。東京23区のように高地価のエリアは、住宅取得後の税負担が課題になりがちです。狭小戸建であれば、相対的に負担を感じずに都心で暮らせる余地が大きくなります。

狭小戸建は、しばしば注文住宅で間取りや内外装などをデザインして建てられます。建売より自由度が高く、自分たちの暮らしに合わせた間取りや収納、導線設計を実現可能です。スキップフロアやロフト、吹き抜けなどの工夫によって「狭くても開放的」な空間を形成し、快適に暮らす方も少なくありません。

都心部でアクセスのよい狭小戸建は、将来にわたって資産価値を維持しやすいといえます。転売する際に、魅力的な価格で売却できる可能性が高まります。また、賃貸に転用するときにも、容易に入居者を獲得できると期待できます。

以上のように、都心部で過度なコストをかけずに快適に暮らすうえで、狭小戸建は一つの選択肢となりえます。

5. まとめにかえて

狭小戸建は、都市部の地価高騰や家族構成の変化、住宅の資産性を重視する風潮などを背景に、都心部にて需要拡大傾向です。不動産価格が高騰する中で、狭小戸建の価格も決して安くはありません。

しかし、固定資産税や取得税を抑えられる、設計の自由度も高いといったメリットもあります。狭さをネガティブに捉えるのではなく、都心での現実的な選択肢として前向きに検討する価値があるでしょう。

参考資料 

マネー編集部