2. 70歳代の月の生活費は平均でいくら?「赤字がふつう」に
では、なぜ高齢者世帯の半数が生活を苦しいと考えているのでしょうか。月の生活費をみていきましょう。
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」によれば、無職の2人以上世帯の70〜74歳と75歳以上の実収入は以下のとおりでした。
- 70〜74歳:27万5420円
- 75歳以上:25万2506円
それに対して、支出は以下のような結果となっています。
- 70〜74歳:30万3839円(消費支出26万9015円・非消費支出3万4824円)
- 75歳以上:27万3398円(消費支出24万2840円・非消費支出3万558円)
いずれも毎月2〜3万円程度の赤字であることがわかります。
つまり、平均で年間で20〜40万円近くほどのマイナスが生じており、生活を苦しいと感じる原因の一つとなっているのではないかと推測できます。
もちろんほかの要因もあるでしょう。昨今の物価高の影響なども全く関係ないとは言いきれないでしょう。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有し、支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じて個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事し、個人のお金の悩みを解決してきた。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』編集長。厚生労働省や金融庁など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆中。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも副編集長として記事を執筆している。3児のひとり親で中学・高校社会科(公民)教員免許保有。趣味は音楽鑑賞と読書(2026年6月26日更新)