夏本番を迎える8月。光熱費などの出費が増える時期であり、家計にとって負担が大きくなりやすいシーズンです。

日常生活の出費が膨らむことで、将来に対する不安も抱きやすいものではないでしょうか。

2025年6月26日、家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ)は、全国のユーザー434名を対象に「老後資金に関する調査」を実施。

調査によると、約8割(78.7%)の人が老後に対して何らかの不安を感じていると回答しています。多くの人が将来の生活に対して強い懸念を抱いていることがわかりました。

そうしたなかで高まっているのが、資産形成の重要性。非課税で投資できるNISA(少額投資非課税制度)への注目は依然高まってきているといえるでしょう。

とくに若い世代にとって、将来を見据えた資産づくりは重要です。それでは19~27歳の「Z世代」はNISAをどの程度利用し、どのような目的で投資を行っているのでしょうか。

今回はZ世代を初めとする比較的若い世代のNISA利用の実態と、投資に対する考え方を探ります。

1. 【全体の現在地】NISA口座数は全体で2647万口座に増加

まず、NISA全体の利用状況を見てみましょう。

金融庁が公開しているデータによると、NISA口座数は2025年3月末時点で2647万口座に達しています。

また、NISAによる買付額は累計で59兆円に上り、政府目標である「2027年12月末までに56兆円」という数値を既に超えていることがわかります。

2024年1月に新NISAが開始されて以降、投資への関心が高まり、多くの人が資産形成を始めているようですね。気軽に投資を始められ、利益に税金がかからないことが投資のハードルを下げているのでしょう。