しかし、シクリカル性のある資産は安いところかい高いところで売るというトレーディングの戦略が一般的には機能します。
ドルコスト平均法が投資初心者向けで語られる以上、その投資は長期投資が前提であろうかと思います。
そうしたケースでは、短期では価格変動が大きくても、長期的に資産価格が上昇する資産を選ばないと運用では怪我をします。
日本株は身近なアセットクラスです。日本株の代表的な指数はTOPIXですが、その動きを長期で見ると典型的なシクリカル資産の値動きを示しています。
これは、米国を代表するS&P500などのシクリカルグロースのアセットとは異なる動きをしています。
2018年1月から始まったつみたてNISAでは選んだ投資対象によっては含み損を抱えている投資家もいるかもしれません。ドルコスト平均法にはこれまでみてきたような良さもありますが、今回指摘したような欠点もあります。今一度整理するのが良いかもしれません。
青山 諭志