損が膨らむドルコスト平均法に気をつけたい

しかし、シクリカル性のある資産は安いところかい高いところで売るというトレーディングの戦略が一般的には機能します。

ドルコスト平均法が投資初心者向けで語られる以上、その投資は長期投資が前提であろうかと思います。

そうしたケースでは、短期では価格変動が大きくても、長期的に資産価格が上昇する資産を選ばないと運用では怪我をします。

日本株は身近なアセットクラスです。日本株の代表的な指数はTOPIXですが、その動きを長期で見ると典型的なシクリカル資産の値動きを示しています。

これは、米国を代表するS&P500などのシクリカルグロースのアセットとは異なる動きをしています。

2018年1月から始まったつみたてNISAでは選んだ投資対象によっては含み損を抱えている投資家もいるかもしれません。ドルコスト平均法にはこれまでみてきたような良さもありますが、今回指摘したような欠点もあります。今一度整理するのが良いかもしれません。

青山 諭志

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。