7月に入り暑さが厳しくなるこの時期は、生活費の使い方や毎月の支出を見直す良い機会です。そんな今、自分の年金額が同じ年代の人たちと比べてどのくらいなのかを確かめてみてはいかがでしょうか。
この記事では、厚生労働省データをもとに、60歳代から90歳以上までの年代別に国民年金と厚生年金の平均受給額を一覧でまとめています。記事後半では、6月13日に国会で成立した「年金制度改正法」についても解説します。
これからの暮らしを考えるうえで、生活設計の参考にしてみてください。
1. 最新:「国民年金」と「厚生年金」2025年度の年金額例
公的年金額は物価や現役世代の賃金を考慮して、年度ごとに見直されるルールです。2025年度の年金額は、前年より1.9%引き上げとなりました。
厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によると、モデル夫婦世帯(※1)は夫婦2人分で月額23万2784円。国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。
夫婦ともに国民年金(満額と仮定)を受け取る世帯の場合、2人分の合算額はひと月13万8616円となります。
では、改定された年金額となるのは、いつ支給される年金からでしょうか。
※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額