銀行員時代、初めての公的年金の振込日に通帳を記帳したら「思っていたより少ない」と驚かれる方がいたことを思い出します。

日本年金機構から額面と控除額、実際の振込額が記載された年金振込書が届きますが、これを見落としていたのでしょう。

年金は「収入」として扱われるため、給与と同じように税金や社会保険料が差し引かれます。でも、「年金からも天引きがある」ということ自体、知らずに退職を迎える方が実は多いのです。

この記事では、厚生年金・国民年金の「額面」から実際にいくら引かれるのかを、モデルケースをもとに具体的に確認します。「思っていたより少ない」を防ぐための参考にしてください。

1. 年金の基本:国民年金と厚生年金の「2階建て構造」

公的年金は、基礎部分となる「国民年金」と上乗せ部分の「厚生年金」からなる2階建て構造です。

年金は「収入」として扱われるため、税金や社会保険料の天引きが発生します。額面が大きいほど天引き額も大きくなるという点は、現役時代の給与と同じ考え方です。