銀行員時代、初めての公的年金の振込日に通帳を記帳したら「思っていたより少ない」と驚かれる方がいたことを思い出します。
日本年金機構から額面と控除額、実際の振込額が記載された年金振込書が届きますが、これを見落としていたのでしょう。
年金は「収入」として扱われるため、給与と同じように税金や社会保険料が差し引かれます。でも、「年金からも天引きがある」ということ自体、知らずに退職を迎える方が実は多いのです。
この記事では、厚生年金・国民年金の「額面」から実際にいくら引かれるのかを、モデルケースをもとに具体的に確認します。「思っていたより少ない」を防ぐための参考にしてください。
1. 年金の基本:国民年金と厚生年金の「2階建て構造」
公的年金は、基礎部分となる「国民年金」と上乗せ部分の「厚生年金」からなる2階建て構造です。
年金は「収入」として扱われるため、税金や社会保険料の天引きが発生します。額面が大きいほど天引き額も大きくなるという点は、現役時代の給与と同じ考え方です。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】