損が膨らむドルコスト平均法に気をつけたい

ここまで5か月にわたって毎月1万円を投資してきましたので、投資金額の合計は5万円です。

一方、これまで買い付けた株数合計に、現在の株価である80円をかけるとどうなるでしょうか。

現在の資産評価額は、4万4721円となります(小数点以下は四捨五入)。

5万円と比べると約5000円の評価損が出ていることになります。

ドルコスト平均法でハッピーになれるのはどういう前提か

ここまで見てくればお分りのように、資産価格が下落する資産をドルコスト平均法で買い続けても評価損を抱えるばかりで、投資としてはうまくいきません。

運用の世界でも昔から「難平(なんぴん)はするな」という言葉も存在します。

これは自分の買値を下回ったからといって(あわてて)買いを進めるな、そのポジションを増やすなということを戒める意味です。

ドルコスト平均法でハッピーになれるのは、資産価格が短期には上下するものの、長期的には上昇しているという、「シクリカルグロース」というような場合です。

身近なインデックスファンドにも注意が必要

もっとも、典型的なシクリカル性のある資産でもある一定の局面だけをとればドルコスト平均法の特徴がうまく機能し、簿価価格が時価を下回ることもあります。

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執筆者

慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。Twitter:SatooshiX