隣の建物との距離が近いベランダや、道路に面した狭い庭などは、外からの視線が気になりがち。「おしゃれで圧迫感が少ない目隠しを設置したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

そんな時におすすめなのが、プランターでも育てられて一年中外からの視界を遮れる常緑樹。この記事では、植栽メンテナンス業務を7年経験した筆者が、乾燥に強く成長が穏やかな庭木を3種、参考価格とともにご紹介します。

狭い場所で育てることを想定し、なるべく成長がゆっくりで、病虫害の心配が少ないローメンテな庭木を厳選したので、プランターに植える目隠し常緑樹選びの参考にしてくださいね。

1. この記事でご紹介する「プランターに植えられる目隠し常緑樹」

写真のグリーンコーンほか、目隠し常緑樹をご紹介します1/6

窓の前に置かれたグリーンコーン

筆者撮影

  • ヒメシャリンバイ
  • グリーンコーン
  • フェイジョア

1本だけ植えてシンボルツリーを兼ねたさりげない目隠しにしたり、数本並べて広い範囲の目隠しにしたりとさまざまな楽しみ方ができる、おしゃれな常緑樹です。

記事後半では「プランターで目隠し常緑樹を育てるコツ」も分かりやすくお伝えします。

2. ベランダや狭い庭に!プランターに植える《目隠し常緑樹》3選

2.1 日陰や沿岸地域でもOK!ヒメシャリンバイ

春に咲く花と小ぶりな葉がおしゃれな「ヒメシャリンバイ」2/6

ピンクの小花を咲かせているヒメシャリンバイ

igaguri_1/shutterstock.com

ヒメシャリンバイは春から初夏に、淡いピンク~白色のかわらしい小花を咲かせます。花と同じくらいの時期に赤い新芽が出るため、花と葉のコントラストが鮮やか。葉も小さく全体的にコンパクトで、圧迫感が少ない常緑樹です。

成長がゆっくりで枝葉があまり広がらずに育つため、狭い場所でも育てやすい庭木。日なたでも日陰でも育つので、季節によって日当たりが変わるベランダで重宝します。

潮風にも強く、海の近くにお住まいの方にもおすすめ。剪定や刈り込みをしたい場合は、花後すぐに行うと翌年の花つきに影響が出ません。

※参考価格:3000円~1万円前後(高さ1m程度)

2.2 おしゃれなコニファー!グリーンコーン

鮮やかな緑色の葉がおしゃれな「グリーンコーン」3/6

植木鉢に植えられた、グリーンコーン

筆者撮影

グリーンコーンは、鮮やかな緑色の葉が美しいコニファー。葉からは、かすかに柑橘類のような爽やかな香りが漂います。どんな雰囲気の場所にも合わせやすい、シンプルでおしゃれな庭木です。

暑さ寒さにも直射日光や日陰にも強く、病害虫も付きにくいので、初心者さんでも育てやすい庭木。筆者も鉢植えで育てており、冬には飾りつけをしてクリスマスツリーとしても楽しんでいます。

寒さに当たると葉が黄褐色になりますが、東北地方でも屋外で冬越し可能(雪が降る地域では、雪囲いは必要です)。地植えすると大きく育つ庭木ですが、鉢植えなら成長も穏やかです。育ちすぎたときは幹の上部を切り戻すと、高さを抑えられます。

※参考価格:4000円~1万円前後(高さ1m程度)

2.3 エキゾチックな花が咲く!フェイジョア

目隠し・果樹・シンボルツリーを兼ねられる楽しい庭木「フェイジョア」4/6

花びらが淡いピンク色、花の中心が赤い、フェイジョアの花

PatrikStedrak/istockphoto.com

銀白色の葉がおしゃれなフェイジョア。夏にはエキゾチックな花を咲かせ、晩秋には緑色の実がなります。花も実も食べられるため、果樹・目隠し・シンボルツリーを兼ねられる楽しい庭木です。

品種によって実の大きさや味が少しずつ異なります。1本だけでも実が付く品種(自家結実性)を選ぶと収穫しやすいですよ。病虫害に強いため、農薬を使わず育てられるのも嬉しいポイントです。

日当たりのよい場所に植えると、花つきや実つきがよくなります。成長がとてもゆっくりなので、手入れはほとんど必要ありませんが、剪定したい場合は春に行ってください。関東南部以西の暖かい地域では屋外で冬越しできます。

※参考価格:4000円~1万円前後(高さ1m程度)

3. プランターで目隠し常緑樹を育てるコツ

プランターで目隠し常緑樹を育てるコツをお伝えします5/6

緑色のプランターにコニファーを植えつけている様子

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3.1 環境に合った植物を選ぶ

日当たりや気候など、目隠し常緑樹を置きたい場所の環境を考慮して植物を選びましょう。環境に合わない庭木を植えてしまうと、うまく育たず葉が減り、目隠しとしての効果を発揮できないばかりか、枯れてしまうこともあります。

また、プランターは土が乾きやすいため、乾燥に強い植物を選ぶと水やりの手間が少なく済みます。

3.2 大きめのプランターを用意

植えたい庭木の根よりも2周り程度大きな鉢に植え付けましょう。根が伸びる場所を確保すると植物が元気に育ちます。また、大きめの植木鉢にすることで、転倒や乾燥を防ぎやすくなります。

3.3 風で倒れないように対策

高さのある目隠し常緑樹は風で倒れやすくなります。ベランダに設置する場合はフェンスに固定したり、鉢の周りにレンガを置くなどして、倒れないように工夫しましょう。

庭に設置する場合は、可能であれば重さのあるプランターに植え付けると倒れにくくなります。

3.4 水やりの仕方

プランター栽培の常緑樹への水やりは「土の表面が乾いたら、鉢底の穴から水が出るまでたっぷりと」が基本。夏は、朝や夕方以降の比較的涼しい時間帯に水やりをしてください。

土が乾く前に水やりしたり、鉢受け皿に水をためておいたりするなど、常に土が湿っている状態では根が腐り、枯れる原因になってしまいます。

逆に夏や冬の乾燥しやすい季節はすぐに土が乾いてしまい、水やりが追い付かないことも。その場合は、土の表面にマルチング材を敷くと乾燥しにくくなります。

3.5 2~3年に一度は植え替え

今回ご紹介した常緑樹は比較的成長が穏やかなものばかりですが、プランターに何年も植えっぱなしにしていると根詰まりして弱ってしまいます。2~3年に一度くらい、1回り大きなプランターに植え替えましょう。

植え替えの目安は、鉢底から根が出てきた時や、水がしみこみにくくなってきた時。常緑樹の植え替え適期は春です。あまり大きくしたくない場合は、根と枝葉を一回り小さく切り戻し、新しい土に入れ替えて、元のプランターに植え直してください。

4. プランターに植えられるローメンテな常緑樹で、おしゃれに目隠し!

プランターで育てられて病虫害や乾燥に強く、成長が穏やかな庭木を厳選して3種ご紹介しました。どれも、シンボルツリーを兼ねて楽しめる、おしゃれな庭木ばかりです。

隣の建物との距離が近いベランダや、道路に面した狭い庭でも、目隠し常緑樹があれば安心。人目を気にせずに窓を開け、ナチュラルで開放感ある暮らしを楽しめます。

この記事を参考に、窓の近くや道路沿いに、目隠し常緑樹を植えたプランターを設置してみませんか?

5. 日陰の狭い庭に地植えできる、ほぼ手入れいらずな目隠し常緑樹もご紹介

【日陰に植える目隠し常緑樹】おしゃれで「ほぼ手入れいらず」な庭木3選!狭い庭OKでローメンテ

こちらの記事では、リビングや水回りの窓近くに植えてさりげなく視界を遮れる目隠し常緑樹をご紹介しています。

日陰や病虫害に強く、成長ゆっくりなので、狭い場所でもほぼ手入れ不要です。

初心者さんやお忙しい方でも管理しやすい庭木を厳選していますので、こちらも合わせて、目隠し常緑樹選びの参考にしてくださいね。

鈴森 真樹