8月も終盤に差し掛かり、夏の暑さも少しずつ和らいできました。しかし、秋の足音が聞こえ始めるこの時期も、物価高は依然として家計を圧迫し続けています。

日々の食料品や公共料金の値上がりが気になるなか、将来の年金がいくらもらえるのか、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、2025年度の年金額が1.9%増額されるという最新情報とともに、現役世代が知っておくべき年金の基本や、今のシニア世代が実際に受け取っている平均額を分かりやすく解説します。

1. 2025年度最新!年金額は1.9%増に

公的年金額は物価や賃金を考慮して、年度ごとに見直しがおこなわれます。

2025年度は前年より1.9%の引き上げとなり、モデル夫婦世帯(※1)は月額23万2784円。国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。

夫婦ともに国民年金のみ(満額と仮定)を受給する世帯の場合、2人分の合算額は13万8616円となります。

※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額

2. 年間の年金支給日スケジュールをおさえておこう

年金支給日は「2カ月に一度、偶数月の15日」に、前月分までの2カ月分が合算されて支給されるサイクルです。

15日が土日・祝日の場合は直前の平日に前倒しとなります。

今回の改定率が適用されるのは、6月13日(金)に支給される「4月分の年金」からです。2025年の年金支給日カレンダーも見ておきましょう。

【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー

【一覧表】2025年の年金支給日カレンダー

出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成

 

年金支給日:支給対象月

  • 2025年4月15日(火) :2月・3月分
  • 2025年6月13日(金) :4月・5月分
  • 2025年8月15日(金) :6月・7月分
  • 2025年10月15日(水) :8月・9月分
  • 2025年12月15日(月) :10月・11月分

次では公的年金(国民年金と厚生年金)のしくみの基本をおさらいします。