1.1 現在の標準報酬月額の分布割合
現在の標準報酬月額は8万8000円から65万0000円まで32段階に分かれています。
厚生年金と健康保険の標準報酬月額分布を見ると、いずれも30万円前後に“山”があり、被保険者のボリュームゾーンは共通しています。ただし、健康保険の方が報酬区分がより細かく、上限も厚生年金(65万円)より高い139万円まで設定されています。そのため、高所得層においては健康保険の方が実際の報酬差をより正確に反映できる仕組みとなっています。一方、厚生年金は上限を超えると一律で「65万円」とみなされ、報酬の差が年金額に反映されにくくなっているのが現状です。こうした背景もあり、6月に成立した法律によって、この上限がさらに引き上げられることになりました。ちなみに、厚生年金の上限である標準報酬月額65万円以上の割合は被保険者(男性)の約9.6%にあたる約243万人とされています。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)