共働き世帯が主流となって久しいですが、特に「世帯のかたち」となると価値観や認識の変化のスピード・度合いには差があるもの。

第1子から第3子まで6歳の差がある子の子育てをしているAさん。第一子産後と第三子産後では、子育てをする中で専業主婦に対する意識に変化があることを度々感じていたといいます。

専業主婦への意識や母の仕事の有無の変化について、実際のデータとともにみていきましょう。

1. 6歳差育児で感じた「専業主婦への意識の変化」

Aさんが第一子を出産したのは2010年前後。

「当時は会社でも出産を機に退職する人は珍しくありませんでした。むしろ仕事を続けている人の方が少なかったと思います」といいます。

第一子の産後は地方に住んでいたAさん。

「転勤族が多く住んでいた地域でもあり、専業主婦という方は珍しくなかったですね。児童館などへ行っても専業主婦という方が多かったです。『専業主婦であること』に対する話もあまり出ませんでした」

ただ第2子、第3子と生み育てていく中でその傾向に変化を感じたようです。

「特に第3子の産後は児童館などで出会った方も復職するという方や、これからパートを探すという方が増えたように思います。『働くならどんな職種がいいか』なんて話題も以前より挙がりやすくなっていました。

専業主婦が当たり前というよりは、今は子どもが小さいから専業主婦だけれどこの先どうしようと悩む人が増えていた印象があります」といいます。