3. 18歳未満の子どもがいる家庭の母の働き方は?
では、18歳未満の子どもがいる家庭の母の働き方はどうでしょうか。
厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」より、18歳未満の子どもがいる家庭の母の働き方を確認します。
3.1 18歳未満の児童がいる母の働き方の推移:仕事あり・仕事なし
- 2004年:56.7%・43.3%
- 2007年:59.4%・40.6%
- 2010年:60.2%・39.8%
- 2013年:63.0%・36.9%
- 2016年:67.2%・32.8%
- 2019年(令和元年):72.5%・27.6%
- 2021年:75.8%・24.1%
- 2022年:75.6%・24.3%
- 2023年:77.8%・22.2%
仕事あり(正規の従業員・職員、非正規の職員・従業員、その他の合計)と仕事なしの推移をみると、2010年には仕事ありが6割を超え、2019年(令和元年)調査で7割を超えています。
2023年には8割近くとなっており、働く母が大半となっています。
2023年の仕事ありの内訳をみてみましょう。
3.2 2023年の18歳未満の児童がいる母の働き方
- 仕事あり:77.8%
- 正規の職員・従業員:32.4%
- 非正規の職員・従業員:35.5%
- その他:9.9%
- 仕事なし:22.2%
仕事ありの内訳では、非正規の職員・従業員が多く、次に正規の職員・従業員ですが、この割合も時代の変化とともに変わる可能性があるでしょう。
4. 専業主婦もワーママも尊重できる社会に
第1子産後に専業主婦になった後、フリーランスやパート、フルタイムと経験してきているAさん。
「全て経験しましたが、どの立場も大変。子どもが小さなころは常に睡眠不足で、自分の時間はゼロで長らく過ごしてきました。
時代の変化の中で、専業主婦であることに罪悪感を感じている知り合いもいて、心が痛んだこともあります。
専業主婦に適性がある人もいるし、家庭の事情で専業主婦という人もいます。逆に働くことが好きという人もいて、生き方は人それぞれ。どの生き方も尊重できる社会になるといいですね」といいます。
参考資料
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
- 国立社会保障・人口問題研究所「2021 年社会保障・人口問題基本調査 <結婚と出産に関する全国調査>第 16 回出生動向基本調査結果の概要」
宮野 茉莉子