おひとりさまで老後を過ごす場合、できるだけ貯蓄を増やしておきたいと考える方が多いでしょう。

老後生活を経済的な不安を感じずにゆとりをもって楽しむためには、やはりお金のことは早くから考えておきたいものです。

では、貯蓄額はどのくらいあると安心なのでしょうか。例えば、500万円では少ないでしょうか?

本記事では、年金生活が間近になってきた「50歳代のおひとりさま世帯」の平均貯蓄額や、老後に受け取れる年金額、平均的な生活費について解説します。

1. 50歳代おひとりさまの平均貯蓄額は?

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金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」が公表した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、50歳代おひとりさま世帯の金融資産保有額の平均値は1087万円です。

この金額には、預貯金のほか株式や投資信託、生命保険なども含まれます。

平均貯蓄額が1087万円とすると、「500万円」は少ない方というイメージがあるかもしれませんが、実際にはそうとはいえません。