【リタイア後の暮らし】65歳以上のシニア世帯「平均貯蓄額」と「老齢年金の平均受給額」から老後の現実を深堀りもう一度考えておきたい「老後2000万円問題」

3. 公的年金の平均月額はどれくらい？65歳を過ぎると「取り崩す」時期に入る

仕事をリタイアして年金生活に入ると、そこからは貯めるよりも「取り崩す」時期へと入っていきます。

実は、シニアの生活の支えとなる公的年金も、今の水準では十分とは言えない状況となっています。

厚生労働省「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は以下のとおりです。

厚生年金・国民年金の平均年金月額（2023年度末現在）

（国民年金部分を含む）

※ここでは、会社員など民間の事業所で雇用されていた人が受け取る「厚生年金保険（第1号）」の年金月額を紹介しています。

こうした数字を見ると、「年金だけでは暮らしていけない」と感じる人も少なくないのではないでしょうか。

近年の物価の上昇や医療・介護費のリスクを考えると、これだけで安定した生活を維持するのは難しいでしょう。