9. 物価高騰で大きく影響を受ける食費。年代別の「食費」はどのくらい?
家計管理の中でも、日常的に意識しやすく、工夫次第で節約しやすい支出のひとつが「食費」かもしれません。
ここで総務省統計局「家計調査 家計収支編(2024年)」をもとに、二人以上世帯のひと月の食費の平均を見てみましょう。
全体平均 7万5258円
- ~29歳 5万2413円
- 30~39歳 6万9433円
- 40~49歳 7万9900円
- 50~59歳 8万1051円
- 60~64歳 7万9831円
- 65~69歳 7万7405円
- 70~74歳 7万4322円
- 75~79歳 6万8274円
- 80~84歳 6万6257円
- 85歳~ 6万3347円
二人以上世帯のひと月の食費平均は、50歳代がピークで約8万円。その後60歳以降は徐々に下がり、85歳以上では6万3347円に落ち着きます。
食費は家族の年齢やライフステージにより大きく変動するものですが、所得が低めの世帯では「家計に占める食費の割合(エンゲル係数)」が大きくなりがちです。
物価上昇が続く今、食料品の値動きを観察しながら、食生活や家計全体を上手に管理していけたら良いですね。
10. 食料品の今後の値上がりはどうなる?今後の値動きを予測する
全国の物価の先行指標となる東京都区部の物価動向を基に予想した2025年5月のカレーライス物価によると、1食448円まで上昇するとされています。
カレーライス物価を構成する野菜類(ニンジン・ジャガイモ・タマネギ)の価格は、10年前に比べて1.4倍~1.7倍と値上がりが著しく、輸入牛肉の価格も上昇傾向が続くことで、「カレー具材」は初めて1食あたり220円を突破するとみられています。
物価高騰が続くなか、日々の生活を送ることが難しい世帯も多く、政府も支援策を講じています。
しかし、その支援策は申請しないと対象とならないこともあります。申請忘れの通知なども届かないため、自分が対象かどうかは自分で調べるしか方法がないといえます。
まずは制度の細かい部分は地域によって異なるため、自治体のホームページや窓口での最新情報を確認することをおすすめします。
参考資料
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老齢年金生活者支援給付金について知りたい」
三石 由佳