5. 年金額は毎年改定、2025年度は1.9%の増額改定
年金の受給額は毎年見直しが行われており、2025年度の年金額は1.9%増額となりました。
2025年6月13日(金)に増額改定分の初回支給が行われます。
6. ねんきんネットでも確認可能
年金振込通知書を貰う前に自分の年金受給額が知りたいという方も多いでしょう。自分の年金情報をいつでも確認できる便利な仕組みが「ねんきんネット」です。
日本年金機構が提供するオンラインサービスで、公的年金に関するさまざまな情報の照会や手続きがインターネット上で行えます。
「ねんきんネット」に登録しておけば、パソコンやスマートフォンから24時間いつでも年金記録の閲覧が可能です。将来の年金見込額を試算したり、これまでの保険料納付状況を確認したりと、老後の資金計画に役立つ機能が充実しています。
ただし、「ねんきんネット」を利用するには、事前にユーザーIDを取得する必要があります。方法は以下の2つです。
6.1 ねんきん定期便のアクセスキーを使う
毎年届く「ねんきん定期便」の裏面には、「アクセスキー」が記載されています。これを使えば、即時にユーザーIDの申し込みが可能です。
ただし、有効期限は発行日から3か月間となっているため、期限切れの場合は別の方法を選ぶ必要があります。
6.2 マイナンバーカードを活用する
マイナンバーカードを持っている方であれば、「マイナポータル」経由で簡単にログインし、そのまま年金情報を確認することができます。
ID発行の手間がなくスムーズに始められる点が魅力です。
「ねんきんネット」では、将来の年金受給額を自動で計算するシミュレーション機能も利用可能です。さらに、過去の納付状況や加入履歴を確認することで、年金に関する理解が深まり、必要な対策も立てやすくなります。
7. 自分の受給額を知り、年金額と家計を見直そう
年金振込通知書は、受給額の確認だけでなく、生活費の見通しを立てるための重要な資料です。
自身の老齢年金の内容をしっかりと把握し、必要に応じて支出や支援制度の見直しを図ることが、安定した年金生活の第一歩となります。
受け取った通知書はすぐに捨てず、大切に保管しましょう。疑問点がある場合は、日本年金機構や年金事務所に相談するのが安心です。
8. 参考文献
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「Q.年金から所得税および復興特別所得税が源泉徴収される対象となる人は、どのような人でしょうか。」
- 日本年金機構「「ねんきんネット」によるご自身の年金記録の確認」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
和田 直子