2.2 実際の振込額は通知書で確認するようにしよう

年金額の計算は制度上の基準に基づいて行われますが、実際に振り込まれる金額はそこから各種の控除が差し引かれた「手取り額」になります。

主な控除項目は以下の項目です。

  • 所得税
  • 介護保険料(65歳以上)
  • 後期高齢者医療保険料(75歳以上または対象者)
  • 住民税(課税世帯の場合)

これらの控除後の金額が、通知書には2か月ごとの支給予定額として記載されています。老齢年金の「額面」と実際の「受取額」に違いが出るのは、このためです。

2.3 年金の振込スケジュールも明記

年金は、偶数月の15日(2月・4月・6月・8月・10月・12月)に、2か月分まとめて支給されます。

2025年度前半の支給スケジュールを例に挙げると、

  • 4月15日(火):2月・3月分(2024年度の年金額)
  • 6月13日(金):4月・5月分(2025年度の年金額)

このように、改定後の年金を実際に受け取るのは6月の支給日です。

6月に届く通知書には、7月から翌年6月までの支給予定額と振込スケジュールが載っているため、今後の資金管理の参考にできます。