6. 物価高騰に対してできる対策

物価高騰の中で、すこしでも生活にゆとりを持たせる対策としては、節約と収入の拡大、資産運用があげられます。

まず第一に、家計の見直しによる節約で支出を抑えるのが有効です。特に毎月一定額がかかる固定費を減らせると、家計に余裕を持たせられるようになります。

保険やインターネット通信料などは、プランや契約会社を変更することで、あまり生活水準を変えずに費用を減らせる場合があります。また、水道や電気の使用抑制、電力会社の契約先変更なども有効です。

食費や娯楽についても無駄があれば削減を検討してよいですが、過度な削減は生活の豊かさを引き下げ、心身の健康悪化につながりかねないので、慎重に検討しましょう。

次に収入を増やす策を考えるのも有効です。今後も物価上昇が続くとすると、今節約して家計にゆとりをもたせても、いずれまた物価が高騰してゆとりがなくなってくる恐れがあります。

そのため、収入を増やす策を同時に進めて、収支の両面からゆとりを増やすのが有効です。本業では転職や資格取得などで、長期的に収入を増やす方法がないか検討してみましょう。

副業を始めれば、一気に収入を増やせる可能性があり、特に有効です。ただし、企業によっては副業に制限があったり、始めるうえで手続きが必要だったりします。まずは就業先のルールを確認してから検討しましょう。

最後に、資産運用で資産を増やす方策も積極的に検討しましょう。投資先の価格がインフレに応じて上昇していけば、インフレと共に資産が増えていくため、家計へのダメージを抑えられます。2024年以降制度が拡充されたNISAを活用するなどして、余剰資金を積極的に投資に回すのも一案です。