6月13日は年金支給日です。老齢年金を受給していても、受給額が少ない場合は毎月の生活費をカバーできない可能性があります。健康状態が良好であれば働いて収入を得ることが可能ですが、難しいケースもあるでしょう。

所得が低い方に対して、最低水準の生活を保障する「生活保護」がありますが、老齢年金受給者でも、一定の要件を満たせば受給することが可能です。

本記事では、生活保護の概要や利用できる人などを解説するとともに、地方に住んでいて老齢年金を受給しており年金収入が5万円ある方の場合、生活保護をいくら受給できるのかシミュレーションします。

1. 「老齢年金」と「生活保護」は両方受給できる

老齢年金を受給中の方で、収入が一定基準以下の場合は、生活保護費も受け取ることが可能です。

そもそも生活保護とは、生活に困っている方に対し、困窮の度合いに応じて必要とされる保護をすることで、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立支援することを目的とした制度です。そのため、老齢年金だけでは最低限度の生活が難しければ受給できる可能性があります。

生活保護として受け取れる金額は、国が定めた「最低生活費」から収入を差し引いた差額です。収入には、老齢年金や働いて得た給与などが含まれます。