2025年6月13日（金）は、公的年金の支給日です。
厚生労働省の資料によると、いまのシニア世代の方々の老齢年金受給額は、国民年金が月額5万7584円、厚生年金（国民年金を含む）が月額14万6429円。ただし、現役時代の働き方・暮らし方により大きな個人差があります。
とくに厚生年金は年金加入期間や年収に左右されるため、月額1万円未満～30万円以上とその差は非常に大きいです。
たとえば「厚生年金が国民年金を合わせて月額10万円未満の人」は何パーセントくらいを占めているのでしょうか。
その割合を見て「意外と多い」と感じるのか納得できるのか。年金額データを確認していきましょう。
1. 老後に「国民年金＋厚生年金」を受けとれるのはどんな人？
年金保険料を一定期間納めるなどの要件を満たした場合、老後に「国民年金」または「国民年金＋厚生年金」を受けとります。
自分はどちらに該当するのかわからない方は、本章で簡単に公的年金制度の仕組みを確認しておきましょう。
日本の公的年金制度は「2階建て」といわれています。
2階建ての1階部分が国民年金、2階部分が厚生年金という構造になっています。
国民年金は年金制度の基礎部分にあたり、20歳以上60歳未満の日本に住む全ての人が原則として加入対象です。
会社員や公務員などは国民年金に加えて厚生年金にも加入します。
一定の要件を満たして働くパート・アルバイト従業員も厚生年金に加入して働くケースがあります。
簡単にまとめると、
- 国民年金のみ受給する人：自営業者・フリーランス・専業主婦（夫）・学生・無職の方など
- 国民年金と厚生年金の両方を受給する人：会社員・公務員など
となります。
冒頭で、国民年金と厚生年金（国民年金を含む）の平均受給額に触れましたが、もう少し深掘りして見ていきましょう。
