1. 年代ごとの支出と収入の実態

まずは、年代ごとの支出と収入の実態を見ていきます。

1.1 年代ごとの消費支出の実態

世帯主の年齢別に見た、二人以上世帯の消費支出の平均額は以下の通りです。

世帯主の年齢階級別・二人以上世帯の消費支出の平均額

世帯主の年齢別に見た二人以上世帯の消費支出の平均額

出所:内閣府「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2024年(令和6年)平均結果の概要」

  • 40歳代:33万1134円
  • 50歳代:35万6946円
  • 60歳代:31万1392円
  • 70歳以上:25万2781円

50歳代をピークとして、徐々に支出額の平均が減少しているのがわかります。世帯主が70歳以上の世帯となると、支出額は50歳代と比較して約3割減少しています。

年齢とともに支出が減少する要因は世帯によって異なりますが、いくつか考えられます。まず、子どもがいる家庭の場合、子どもの独立により教育費や養育費が不要になることが支出減少の大きな理由となります。また、住宅ローンの返済完了による住居費の減少や、家にいる時間が多くなることによる交際費の減少も理由として考えられます。