コメや食品などの値上げが続く日本において、家計のやりくりに悩む人も少なくありません。

特に高齢者世帯であれば年金収入に限られるため、苦しく感じることもあるでしょう。

現役世代の方は、老後に不安を抱えるもののなかなか貯蓄をする余裕がないという声も聞かれます。不安を先延ばしにしたくなるかもしれませんね。

実際に支給されている年金の平均額を知ることで、リアルな実情を知ることも大切です。

本記事では、年金の基本的なしくみについて解説します。70歳代の年金額や生活費の平均額も紹介しますので、具体的に老後について考える第一歩としてみてください。

1. 公的年金の基本「賦課方式」と「2階建て構造」

「年金ってなんとなく複雑で避けてきた」という方も多いでしょう。

確かに制度は複雑に思えますが、「賦課方式」である点と「2階建て構造」である点は押さえておきましょう。

1.1 年金は賦課方式

日本の公的年金制度は積立方式ではありません。

年金支給に必要なお金を、その時代の働く世代が納めた保険料から用意するという賦課方式を基本としています。