6. シニア世代の約3割が「年金だけでは日常生活費もカバーできない」現状
金融経済教育推進機構（J-FLEC）の「家計の金融行動に関する世論調査 2024」によると、二人以上世帯のうち60歳代の32.6％、70歳代の30.6％が「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答しています。
年金だけでは生活にゆとりがないと感じる世帯が「不安を抱く理由」として最も多かったのは、「物価上昇で支出が増えると見込んでいるから」で、60歳代では63.3％、70歳代では62.8％に達しました。
次いで多いのは、「医療費の自己負担が増えると考えているから」で、60歳代が28.3％、70歳代が34.8％。
さらに「介護費の自己負担が増えると考えているから」は、60歳代で18.1％、70歳代で26.4％となっています。
物価高による家計圧迫に加え、健康や介護面での不安を抱えながら日々を過ごすシニア世帯が少なくありません。
では最後に、現在のシニア世代が受け取っている「実際の年金額」データを見ていきましょう。
