5. 国家公務員(総合職)の主な出身大学
国家公務員の総合職では、試験の合格発表時に合格者の出身大学を公表しています。2024年度秋試験終了後に公表された結果を見てみましょう。
- 東京大学:345人
- 京都大学:179人
- 早稲田大学:119人
- 東北大学:90人
- 慶應義塾大学:88人
- 立命館大学:86人
- 大阪大学:72人
- 北海道大学:70人
- 千葉大学:68人
- 中央大学:62人
- 広島大学:58人
- 岡山大学:55人
- 一橋大学:53人
- 九州大学:52人
- 東京科学大学:49人
- 明治大学:45人
- 筑波大学:43人
- 名古屋大学:40人
- 東京理科大学:39人
- 神戸大学:35人
- 新潟大学:34人
- 日本大学:28人
- 東京農工大学:26人
- 大阪公立大学:26人
- 信州大学:25人
- 同志社大学:22人
- 東京海洋大学:21人
- 東京都立大学:19人
- 専修大学:18人
- 横浜国立大学:18人
- 東京農業大学:16人
- 岩手大学:13人
- 上智大学:13人
- 東京外国語大学:13人
- 弘前大学:12人
- 長崎大学:12人
- 愛媛大学:12人
- 鹿児島大学:12人
- 関西大学:12人
- 立教大学:12人
- 山口大学:11人
- 中京大学:11人
- お茶の水女子大学:11人
東京大学や京都大学出身など、旧帝大からの合格者が多くなっています。ただ、都心にある大学だけでなく地方の国公立大学からも合格者が出ており、北海道から九州までさまざまな地域から国家公務員が誕生しています。
とはいえ、採用となれば学歴による違いはほぼないでしょう。
キャリア官僚とよばれる総合職でも、入庁者は全員国家公務員として同じスタートラインからキャリアを歩みます。学歴よりも知識・能力・スキルが求められるといえるでしょう。
6. まとめ
国家公務員は申込者数こそ減少傾向ですが、雇用の安定性や手当をはじめとした福利厚生の充実、公共性のある仕事へのやりがいなどから、今なお学生の就職先の選択肢となっています。
社会人採用の枠も設けられており、第二新卒や経験者の採用にも積極的です。
一方、国家公務員の処遇改善も期待されます。雇用主である国が民間企業に追随するような賃上げをしたり超過勤務を改善したりするなど、申込者数を増やす工夫が重要となるでしょう。
参考資料
- 人事院「2025年度国家公務員採用総合職試験の申込状況等について」
- 人事院「国家公務員の紹介」
- 自由民主党「[国家公務員給与法]公務員全体の処遇改善が必要」
- 人事院「2024年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表」
- 人事院「2024年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)及び専門職試験(大卒程度試験)の合格者発表」
- 人事院「2024年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)教養区分の合格者発表」
- 人事院「国家公務員の諸手当の概要」
- 人事院「総合職試験等からの新規採用職員に対するアンケート」
- 人事院「2024年度総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)出身大学別合格者数一覧」
石上 ユウキ