3. 国家公務員の申込倍率
2024年度の国家公務員の申込倍率と受験倍率は、以下のとおりです。
国家公務員の申込倍率と受験倍率

出所:人事院「2024年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表」、人事院「2024年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)及び専門職試験(大卒程度試験)の合格者発表」、人事院「2024年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)教養区分の合格者発表」をもとに筆者作成
3.1 2024年度春:申込倍率
〈総合職〉
- 7.0倍
〈一般職〉
- 3.2倍
3.2 2024年度春:受験倍率
〈総合職〉
- 5.7倍
〈一般職〉
- 2.3倍
3.3 2024年度秋:申込倍率
〈教養区分〉
- 10.1倍
3.4 2024年度秋:受験倍率
〈教養区分〉
- 6.6倍
目を惹くのは教養区分の申込倍率です。10.1倍と、全体のなかでもとりわけ高くなっています。
教養区分は専門試験の代わりに企画立案の能力などを見る試験を行っているのが特徴です。倍率が高いのは、申込対象者が19歳から1994年4月2日以降に生まれた30歳までと幅広いのが理由でしょう。
このほか、総合職は申込倍率が7.0倍と一般職の2倍以上の数値です。一般職も3.2倍と、狭き門であるといえます。
国家公務員の申込者は減少傾向にありますが、倍率は依然として高く、現代でも人気の高い職種であることが伺えるでしょう。
次章では、国家公務員が就職先として人気の理由を解説します。