1.3 国家公務員の試験・採用の流れ
国家公務員の試験は、さまざまな区分に分かれています。
- 総合職試験:政策の企画及び立案又は調査及び研究に関する事務をその職務とする係員の採用試験
・院卒者試験
・院卒者試験(法務区分)
・大卒程度試験
・大卒程度試験(法務区分) - 一般職試験:政策の実行やフォローアップなどに関する事務をその職務とする係員の採用試験
・大卒程度試験
・高卒者試験
・社会人試験(係員級) - 専門職試験:特定の行政分野に係る専門的な知識を必要とする事務をその職務とする職員を採用する試験
・大卒程度試験
・高卒者試験
・社会人試験(係員級) - 経験者採用試験:民間企業等経験を有する者を採用する試験
高卒・大卒・院卒・社会人と区分が分けられています。総合職はいわゆる「キャリア官僚」とよばれる人々です。一般職は、政策実行や事務処理をする役割があります。
専門職とは、財務や労務、保安など特定の職種で専門知識を活かしながら業務をする公務員です。
採用までの流れは、以下のとおりです。
- 受験申込
- 第1次試験
- 第2次試験
- 最終合格発表
- 官庁訪問
- 採用
最終合格が発表されても、正式採用ではないのが特徴です。官庁訪問で各府省での面接を受けたうえで、採用が決定されます。試験に合格しても官庁訪問をしなければ、正式な採用には至りません。
採用後は、能力開発の場としてさまざまな研修機会が設けられます。なかには、国際協力の一環として国際機関に派遣される場合もあるようです。
次章では、国家公務員の申込者数について解説します。