まもなく定年退職を迎えるという方は、第二の人生への期待が膨らむ一方で、医療制度の変化に不安を感じているかもしれません。

高齢になるにつれて、病院にかかるケースは増えます。年齢を追うごとに、家計に占める医療費の割合が高まるというのは決して珍しいことではないのです。

一方で、75歳から加入することになる「後期高齢者医療制度」は、保険料や医療費の自己負担割合が現役世代とは異なるため、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、2025年度の最新情報をもとに、後期高齢者医療制度の仕組みや、特に気になる保険料、自己負担割合についてわかりやすく解説します。

1. 後期高齢者医療制度とは?わかりやすく解説

後期高齢者医療制度とは、75歳以上の方(または65歳以上で一定の障害のある方)が加入する公的な医療保険制度です。

現役世代が加入する国民健康保険や健康保険とは別の制度として運営されており、だれもが原則として年齢到達によりいつかは加入することになります。