4. 高額療養費制度という支えがある

後期高齢者医療制度にも、医療費が高額になった場合に自己負担限度額を超えた金額が払い戻される「高額療養費制度」があります。

「これ以上は負担しなくても良い」というラインである自己負担限度額は、所得によって細かく設定されています。

例えば、一般所得区分の方の場合、外来(個人ごと)の自己負担限度額は月額1万8000円です。入院を含む場合は、世帯単位で5万7600円が上限となります。

5. まとめにかえて

後期高齢者医療制度には、誰もが75歳を迎えると加入することになります。

保険料や自己負担割合は、所得によって大きく変動するため、ご自身の状況を正確に把握しておくことが大切です。

また居住地によっても異なるため、気になる方はお住まいの市町村や都道府県後期高齢者医療広域連合にお問い合わせください。

定年後の生活を安心して送るために、後期高齢者医療制度についてしっかりと理解し、必要な準備を進めていきましょう。

参考資料

太田 彩子