2025年4月1日に厚生労働省は、高年齢雇用継続給付の支給率を変更しました。具体的には満60歳となった日が2025年3月31日以前なら15%、4月1日以降であれば10%を限度として給付金が支給されます。

高年齢雇用継続給付金のように、シニアが対象となっている制度がいくつか存在します。そこで本記事では、申請する必要のあるシニアが対象のお金について紹介していきます。制度を積極的に活用したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

1. シニアが対象の申請しないともらえないお金5選

今回は以下の5つについて解説していきます。

  1. 高年齢雇用継続基本給付金
  2. 再就職手当
  3. 高年齢求職者給付金
  4. 年金生活者支援給付金
  5. 加給年金

1.1 高年齢雇用継続基本給付金

シニアが対象となっている給付金のひとつに、高年齢雇用継続基本給付金があります。高年齢雇用継続基本給付金とは、60歳以上で働く意欲のある方を支援するために用意された制度です。

高年齢雇用継続基本給付金を受給するにあたって、以下の要件を満たす必要があります。

  • 60歳以上65歳未満かつ雇用保険の被保険者であること
  • 雇用保険の被保険者期間が5年以上であること
  • 60歳到達時点の賃金に比べて、75%未満の賃金に低下していること

支給額は60歳到達時点の賃金と比較したときの低下率に応じて決定され、最大で賃金の15%に相当する金額が支給されていました。

しかし、冒頭でもお伝えした通り2025年4月1日から高年齢雇用継続基本給付金の支給率が変更されたことにより、満60歳になった日が2025年4月1日以降の方は支給率が最大10%に縮小された点には注意が必要です。

高年齢雇用継続基本給付金を申請するには、勤務先の事業所を管轄している公共職業安定所に申請書類の提出を行う必要があります。