2. 60歳代で貯蓄2000万円以上の割合は？
平均寿命を確認すると老後生活がおおむね20年程度はあることがわかりましたが、では、老後スタートと考えられる60歳代の人は実際どの程度貯蓄しているのでしょうか？
金融経済教育推進機構の公開した「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」を参考に、60歳代の貯蓄額別の割合を見ていきましょう。
60歳代の単身世帯の貯蓄額別の割合は、以下のとおりでした。
2.1 60歳代の単身世帯の貯蓄額別の割合
- 平均値：1679万円
- 中央値：350万円
- 金融資産非保有：27.7％
- 100万円未満：8.9％
- 100～200万円未満：5.6％
- 200～300万円未満：3％
- 300～400万円未満：3.3％
- 400～500万円未満：2.8％
- 500～700万円未満：5.8％
- 700～1000万円未満：5.1％
- 1000～1500万円未満：8.2％
- 1500～2000万円未満：2.6％
- 2000～3000万円未満：6.1％
- 3000万円以上：16.8％
- 無回答：4.2%
60歳代の単身世帯で貯蓄額が2000万円以上を超えている世帯の割合は、全体の22.9％でした。
うち、16.8％は貯蓄額が3000万円以上です。
一方で、金融資産非保有世帯が全体の27.7％いる点には留意しておきましょう。
また、60歳代の二人以上世帯の貯蓄額別の割合は以下のとおりでした。
2.2 60歳代の二人以上世帯の貯蓄額別の割合
- 平均値：2033万円
- 中央値：650万円
- 金融資産非保有：20.5％
- 100万円未満：6.5％
- 100～200万円未満：5.3％
- 200～300万円未満：3.7％
- 300～400万円未満：3.1％
- 400～500万円未満：3.1％
- 500～700万円未満：6.3％
- 700～1000万円未満：5.3％
- 1000～1500万円未満：8.9％
- 1500～2000万円未満：5.8％
- 2000～3000万円未満：8.0％
- 3000万円以上：20.0％
- 無回答：3.6％
60歳代の二人以上世帯で貯蓄額が2000万円以上を超えている世帯の割合は、全体の28.0％でした。
うち、20.0％は貯蓄額が3000万円以上です。
単身世帯よりも割合が大きいのは、家庭差がありますが夫婦二馬力だからなどが一因かもしれませんね。
