4. 夏のボーナスの使い道は「貯金」「資産形成」がメイン
家計相談サービス「オカネコ」を展開する株式会社400Fは、全国の『オカネコ』ユーザーのうち会社員276名を対象に「オカネコ 夏のボーナスに関する調査」を実施しています。
調査概要は下記のとおりです。
- 調査名:オカネコ 夏のボーナスに関する調査
- 調査方法:WEBアンケート
- 調査期間:2025年5月30日(金)~2025年6月1日(日)
- 回答者:全国の『オカネコ』ユーザーのうち「会社員」 276人
- 回答者の年齢: 20代以下4.7%、30代19.2%、40代30.8%、50代35.9%、60代以上9.4%
- 回答者の世帯年収:400万円未満15.6%、400万円以上600万円未満19.2%、600万円以上800万円未満23.2%、800万円以上1,000万円未満15.2%、1,000万円以上1,200万円未満11.6%、1,200万円以上12.3%、分からない2.9%
- リリース公開日:2025年6月11日
4.1 夏のボーナスに「満足していない」が54.7%
調査によると、今年の夏のボーナスが「支給される」と回答した会社員に対して満足度を尋ねたところ、「満足していない」と感じている人が54.7%にのぼりました。一方で「満足している」と答えた人は30.1%にとどまり、不満の声が優勢という結果になっています。
「満足していない」と答えた人の内訳を見ると、「満足していない」が28.1%、「どちらかというと満足していない」が26.6%となっており、いずれも高い水準にあります。ボーナスの額面自体は増えているケースもあるようですが、物価高や支出の増加などを背景に、実際の生活レベルではその恩恵を感じにくいとする人が少なくないようです。
2025年の夏のボーナスに関する調査で、「支給される」と回答した会社員を対象に使い道を尋ねたところ、最も多かったのは「貯金・預金」で、全体の65.0%を占めたとのことです。次いで多かったのは、「資産形成(保険、NISA、不動産投資、投資信託など)」で49.3%という結果になっています。
一方、「旅行や外食」や「日常生活費に充てる」と答えた人はいずれも28.1%にとどまっており、ボーナスの使い道としては消費よりも貯蓄や投資に重点を置く人が多い様子がうかがえます。
物価の上昇や公共料金の値上げ、将来への不安などを背景に、消費せずに貯蓄に回す傾向が強まっているようです。
資産形成の内訳を見ると、「NISA枠内での投資」が全体の86.0%を占めており、新NISA制度の非課税メリットへの関心が高まっていることが分かります。また、NISAの枠を超えて積極的に資産運用を行う人や、NISA対象外の金融商品にも目を向ける層も一定数いるようです。
こうした動きから、2025年のボーナスの使い道は「生活防衛のための貯蓄」と「将来を見据えた投資」という、二極化した傾向がよりはっきりと表れてきているようです。