5. 【ひとりの老後に向けて】みんなの貯蓄額を年代別に深堀り

老後に向けた貯蓄を意識し始めた方もいるでしょう。同年代の人は、平均でどれほど貯蓄できているのでしょうか。

 

J-FREC 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](2024年)」より、年代別の単身世帯の貯蓄(金融資産を保有していない世帯を含む)を確認していきましょう。※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。

5.1 【20~70歳代・おひとりさま世帯】貯蓄額の平均・中央値をチェック

  • 20歳代:161万円・15万円
  • 30歳代:459万円・90万円
  • 40歳代:883万円・85万円
  • 50歳代:1087万円・30万円
  • 60歳代:1679万円・350万円
  • 70歳代:1634万円・475万円

老後を60~70歳代と捉えた場合、平均的な貯蓄額は約1600万円となっており、中央値は300~400万円台となっています。

ひとつの参考にしつつ、老後資金の貯蓄を進めていきましょう。

6. まとめにかえて

2025年度の年金額が増額改定となりました。

一人で月額20万円以上をもらえる人は、16.3%のみです。初任給並みの収入を得たいという人は、年金以外の収入源を作るか、老後資金をコツコツ貯める必要があります。

老後資金と言っても、その方法は預貯金だけではありません。

  • 公的年金を増やす方法を考える
  • 私的年金を準備する
  • 預貯金を貯める
  • 資産運用をする
  • できるだけ働く

自分にとってどのような方法がいいのか、その検討が老後対策の第一歩となるのかもしれません。

参考資料

太田 彩子