4. 年金生活に入って収支は大丈夫?「無職世帯」の平均収支
2025年3月11日に総務省が公表した「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2024年(令和6年)平均結果」によると、65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支は2万7817円の赤字という結果になりました。
収入13万4116円に対し、消費支出(いわゆる生活費)が14万9286円、非消費支出(税や社会保険料)が1万2647円もかかっているため、毎月3万円弱が不足する計算です。
誰もが平均通りの家計簿になるわけではないので、こちらを基準に自分の収支と比べてみるのも良いでしょう。
例えば、支出の28.2%を占めるのは食費です。しかし、老後の単身世帯で食費を4万2000円もかけない、と感じる人もいるでしょう。
反対に、住居費用が1万2564円となっています。老後も賃貸暮らしを続ける方は、もっとかかるのではないでしょうか?
このように平均から「自分の場合」を差引して、老後の支出額をシミュレーションしてみるのもひとつです。
もちろん、今の生活費をもとに試算してみてもいいでしょう。
「年金収入が月20万円ほしい」と思っている方でも、そこまで必要ない可能性があります。
しかし、不足する世帯も少なくないでしょう。この場合は貯蓄などから取り崩して生活することになります。