4.2 リスクを分散するために「投資のタイミングを分散する」という方法も

将来にかけて大きく資産を増やしていきたいのであれば、選ぶ金融商品でリスクを過剰に抑えるのではなく、成長が期待できる資産を毎月買付することでリスクを分散することもできます。

このようにタイミングの分散でリスクを抑えていくのも良いでしょう。

運用を考えるときはご家庭の貯蓄全体を見渡して、どれくらいのリスクが取れるかを考えましょう。

5. まとめにかえて

将来に向けた資産形成

将来に向けた資産形成

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ここまで、【新NISA】と【iDeCo】はじめる前に気を付けておきたい「4つのポイント」をご紹介しました。

新NISAやiDeCoは税制優遇が受けられる制度ですが、ご自身で利用する金融機関や運用する金融商品を選択する必要があります。

「手元にお金を戻す条件」や「手数料」「金融商品ごとに異なる特徴」などをよく確認したうえで、資産運用を検討するようにしましょう。

また、資産運用には利益が期待できる一方で、価格変動リスクが伴います。

家計の生活費から捻出するのではなく、万が一のときに備えた「生活防衛資金」も確保したうえで、余剰資金を用いて新NISAやiDeCoを活用することが大切です。

参考資料

安達 さやか