2025年7月4日に公表された厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、1世帯当たりの平均所得金額は536万円。
世帯主の年代別でみると30~60歳代は平均を超えていますが、70歳代は373万6000円と平均を下回っています。
70歳代に入るとリタイアする方も多く、年金生活となるため所得が減るのでしょう。
年金生活に入ると一般的に生活費は赤字になるのか、黒字になるのか、気になる方もいると思います。赤字になれば、それを補う備えを現役時代にしておかねばなりません。
今回は70歳代に視点を当てて、生活費、貯蓄、年金月額をみていきましょう。
1. 【最新】日本の平均寿命「男性81歳・女性87歳」健康寿命との差は10年前後
まずは日本の健康寿命と平均寿命をみていきましょう。
7月25日に公表された、最新の厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」によると、日本の平均寿命は以下の通り。
1.1 【最新】日本の平均寿命
- 男性81.09年
- 女性87.13年
男性と女性では約6年の差があり、80歳代となりました。
ちなみに厚⽣労働省健康・⽣活衛⽣局健康課「健康寿命の令和4年値について」によると、健康寿命(※日常生活に制限がない期間の平均)は令和4年で男性72.57歳、女性で75.45歳となっています。こちらを比べた場合、健康寿命と平均寿命の差は約10年となっています。
あくまで平均になりますが、老後生活の計画を立てる上で一つの参考にするといいでしょう。