3.1 老後対策3:iDeCoや個人年金保険などの私的年金に加入する
公的年金だけでは足りないという場合は、自分で年金を作るという視点も必要です。
例えばiDeCoであれば、毎月一定の金額を積み立て、その運用の成果を一時金または年金で受け取れます。
さらに、①掛金を払うとき②運用するとき③受け取るときの3段階で節税効果があるため、貯金をするより効率よく備えられる可能性があります。
また、民間の保険会社が販売する個人年金保険を活用するのもひとつですね。
低金利の現代では大きく増やすことは望めないものの、「貯金だとすぐに手を付けてしまう」人にとっては、より確実に資金を作れる方法といえます。
4. まとめにかえて
平均寿命が長い傾向にある女性ですが、年金の平均月額はわずか10万7200円です。
老後に向けて、何も対策をしないという方は少ないと思いますが、その方法に悩む方も多いですね。
老後対策は貯金だけではありません。
年金を増やすこと・働くこと・自分年金を作ることなども視野に入れつつ、じっくりと考えてみましょう。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2025年2月9日更新)