4月分の年金が1.9%の増額となりますが、十分な金額が受け取れるという人ばかりではありません。
さらに厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命は81.09歳、女性の平均寿命は87.14歳です。
平均寿命が長い傾向にある女性ですが、専業主婦やパートという方も多く、年金平均額は男性よりも少なくなっています。
今回は女性が受け取る年金額にフォーカスをあて、老後対策について考えていきます。
1. 【厚生年金】女性の平均月額はわずか10万7200円
厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、女性の国民年金と厚生年金の平均受給額は次のとおりです。
1.1 【女性】国民年金(老齢基礎年金)の平均受給額
〈全体〉平均年金月額:5万7584円
- 〈女性〉平均年金月額:5万5777円
1.2 【女性】厚生年金(老齢厚生年金)の平均受給額
〈全体〉平均年金月額:14万6429円
- 〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※国民年金の金額を含む
国民年金の場合は全体でも女性のみでも5万円台ですが、厚生年金では大きな違いがあります。
男性の平均月額は16万6606円となっており、男女差が大きいことがよくわかります。
受給額ごとの人数分布も見てみましょう。