【2025年度】4月分から厚生年金と国民年金は「1.9％増」へ。増額はいつから受け取れる？次の年金支給日は4月15日

3月に入り暖かい日も増え、だんだんと春の訪れを感じるこの時期。

もうすぐ新年度がはじまり、働き方の変更や退職、引っ越しなど生活が変わる方もいるでしょう。

年金生活者の方にとっても、春は年金額の改定があります。公的年金は毎年度改定され、2025年の場合は4月分から厚生年金と国民年金は1.9％の増額となります。

年金額が変わることで生活費で使える金額も変わりますから、しっかりと確認しておきたいところ。

ただ現役世代の方は年金の平均的な受給額や年金額の改定がどれくらいかはわからない方も多いでしょう。

今回は年金について深堀りしていきましょう。

1. 【2025年度】厚生年金と国民年金「1.9％増額」へ

厚生労働省の発表した資料によると、2025年度の厚生年金と国民年金は前年度よりも1.9％増加します。

令和7年度の年金額の例

出所：厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

※昭和31年４月１日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円（対前年度比＋1300円）

※厚生年金は「男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45万5000円）」で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と２人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準

年間で受け取れる金額でみると、国民年金で1万5696円増加し、厚生年金の標準夫婦で5万2944円増えます。

ただし、マクロ経済スライドの調整が入るため、実質的には目減りする点には注意が必要です。

また、今回の増額が適用されるのは、2025年4月分からです。

年金を受け取れるのは2ヶ月に1回であるため、実際は4月分および5月分がまとめて2025年6月13日に支給されます。