高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そしてLIMOメルマガ会員に行った「奨学金に関するアンケート」の中でも「貸与型奨学金の毎月の受給額」についての結果をご紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から、「2025年2月でも申し込み可能な給付型の奨学金」の奨学金2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが7日以上あるものです。そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
1. 【返済不要の奨学金】公益財団法人孫正義育英財団「第9期財団生(2025年度)」
「若き異能」を支援する奨学金、そして「理工科系」学生対象の奨学金の2事業を紹介します。
1.1 【返済不要の奨学金】公益財団法人 孫正義育英財団「第9期財団生(2025年度)」
【対象の課程】大学,専修学校,大学院,短期大学,高等学校,高等専門学校,その他
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2025年1月15日(水)午前10時~3月3日(月)午後2時(日本時間)
【支給人数】30名(目安)
【支給金額/人】3000万円(給付対象となる内容に応じて合理的に必要と認められる金額を支給)
- ア 奨学支援:学費及び生活費(海外留学の場合の留学費用を含みます)
- イ 研究支援:研究を行うにあたって発生する費用及び必要な生活費
- ウ その他支援:本財団が支援対象と判断した費用
【支給期間】
準財団生:1年間
正財団生(準財団生が選考に合格した場合):在籍する教育過程の修了時期を加味した上で個々に決定
【成績制限】なし
【所得制限】なし
【修学支援制度との併用】可能
【他の給付型との併用】可能
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】
国際大会または全国大会規模のコンテストで優秀な成績を収めた方(応募時点で25歳以下)
【資格・条件】
財団生選考への応募時点で 25 歳以下、かつ1から5の応募資格いずれかを満たしている者について応募可能とします。応募資格のある者のうち、選考委員会による選考を通過した者が財団生となります(原則として準財団生となります)。
1、分野は問わず、国際大会または全国大会規模のコンテストにて優秀な成績を収めた方
2、国際的に通用する資格を所持、または団体に所属している方
3、学業や研究活動において、明らかに秀でた成績や成果を持つ方
4、起業準備中又はすでに自身の経営する事業にて業績を出している方
5、本財団事務局の論文選考で優れた思考を発揮している方
【募集団体】公益財団法人 一般孫正義育英財団
【奨学金概要】募集要項
2. 【返済不要の奨学金】公益財団法人古河記念基金「公益財団法人古河記念基金日本人奨学生(2025年度)」
公益財団法人古河記念基金は、成績優秀なものの、経済的理由により修学困難な理工科系専攻、特に金属
その他資源関係の学生に優先的に奨学金を授与する事業を行っています。2/4
Tomohiro Fujita/istockphoto.com
公益財団法人古河記念基金は、成績優秀なものの、経済的理由により修学困難な理工科系専攻、特に金属、その他資源関係の学生に優先的に奨学金を授与する事業を行っています。
2.1 【返済不要の奨学金】公益財団法人古河記念基金「公益財団法人古河記念基金日本人奨学生(2025年度)」
【対象】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】ー
【申込み期間】2025年4月8日(火)必着
【支給人数】制限なし
【支給金額/人】288万円
(1) 国立・公立在学者で自宅通学者 30,000 円
(2) 国立・公立在学者で自宅外通学者 35,000 円
(3) 私立在学者で自宅通学者 35,000 円
(4) 私立在学者で自宅外通学者 40,000 円
【支給期間】正規の最短修業期間で最長 6年間
【成績制限】なし
【所得制限】あり
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】ー
【専攻分野】理工系
【専攻分野の詳細】
- 4年制大学(薬学系の6年制を含む)の学部2年以上
- 大学院に在学する理工科系専攻
【資格・条件】
(1) 2025年 4 月時点で、日本の 4 年制大学(薬学系の 6 年制を含む)の学部 2 年以上、および大学院に在学する理工科系専攻(ただし、医学系と獣医学系は除くが、薬学系は含む)の日本国籍の学生であること。
(2) 卒業までの進級が十分見込めること。
(3) 家庭の経済状況については、2023 年の年収が 900 万円(税込み、兄妹の収入および年金収入は除く)を超えないこと。
【募集団体】公益財団法人 古河記念基金
【奨学金概要】公益財団法人古河記念基金2025 年度日本人奨学生募集要項
いかがでしたでしょうか。
返済不要の奨学金をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【奨学金に関するアンケート】貸与型奨学金、最も多い受給額は月額2万~4万円で32%
くらしとお金の経済メディア「LIMO」では、LIMOのメールマガジン会員(メルマガ会員)に「奨学金に関するアンケート調査」をおこないました。
アンケート項目の中で、メルマガ会員の方のうち貸与型奨学金(有利子型、無利子型含む)を利用されていた方に、「毎月いくら奨学金を借りていたか」について伺いました。
- 19999円以下 25.3%(19人)
- 20000~39999円 32.0%(24人)
- 40000円~59999円 18.7%(14人)
- 60000円~79999円 8.0%(6人)
- 80000円~99999円 8.0%(6人)
- 120000円以上 8.0%(6人)
※貸与型奨学金利用者数合計 75人(うち、有利子型無利子型併用利用者4名)
※100000円~119999円は該当者なし
最も多いのは、貸与月額「20000~39999円(24名)」で、貸与型奨学金利用者全体の32%を占めました。
なお、今回のアンケートにお答えいただいた方は全体で239名となり、貸与型奨学金を利用されていた方は、全体の31%という結果になりました。
4. 【奨学金】奨学金には「貸与型」の奨学金と「給付型」の2種類の奨学金がある
ここで奨学金の種類についてご紹介しましょう。
奨学金には、大きく分けて「貸与型」の奨学金と「給付型」の2種類の奨学金があります。
4.1 貸与型の奨学金
学生に対して資金を貸し付ける形の奨学金です。「借金」のイメージが強い奨学金ですが、この「貸与型」の奨学金の印象が大きいことが伺えます。
貸与型奨学金の主な特徴は次の通りです。
1.返済が必要:卒業後、一定期間が経過した後、返済を開始します。返済額や返済期間は、奨学金を提供する機関や、奨学金の契約条件によって異なります。
2.金利:無利息のものや、「国の学生ローン」よりも低い金利が設定されているものもあります。また一部には市場金利に基づく利息が付く場合もあります。
3.利用条件:学業成績や家庭の経済状況などに応じて、受給資格が決まることがあります。申請時には、必要な書類や情報を提供する必要があります。
4.2 給付型の奨学金
優れた学術研究をおこなった学生や、成績優秀な学生に対して、基本的に返済不要となる奨学金です。対象となった場合、大学・専門学校等の授業料や入学金も免除、または減額されます。主な特徴は次の通りです。
1.返済不要:奨学金を受け取った学生に返済の義務はありません。
2.利用条件:上記の通り、学業成績や、特定の活動や分野に対する成績、そのほかにも家庭の経済状況などに基づいて支給されることが一般的です。選考過程があり、申請者が一定の条件を満たす必要があります。
3.支給形式:一度にまとまった金額が支給される場合もあれば、月々支給される場合もあります。支給方法や金額は奨学金のプログラムによって異なります。
また給付型奨学金の中には、学校法人や公益財団法人、福祉法人や企業などが、卒業後に事前に約束した職種に一定期間就くことを条件として、給付型奨学金制度を設けているところもあります。
今回のアンケート結果でご紹介したのは、LIMOメルマガ会員のうち、貸与型奨学金利用をしていた方が「毎月いくら奨学金を借りていたか」ですが、給付型の奨学金であれば、「卒業後、返せるかどうかが不安で奨学金を利用できない」という人でも安心して借りられるのではないでしょうか。
経済的な理由で進学を断念することがないように、奨学金を積極的に検討してみることをおすすめします。


