2.2 年金世帯の保険料計算例

年金世帯の保険料計算例

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後期高齢者で年金生活している夫婦2人世帯の保険料について、モデルケースを使って計算してみましょう。収入は年金のみと仮定します。

  • モデルケース①:夫の年金額200万円、妻の年金額100万円
  • モデルケース②:夫の年金額140万円、妻の年金額100万円

総所得金額等は、年金収入額から公的年金等控除額(110万円)を差し引いて計算します。

モデルケース①の夫の総所得金額等は90万円、モデルケース②の夫は30万円、妻は両ケースとも0円です。それぞれの所得割額は次の通り計算します。

  • モデルケース①:所得割額=(90万円-43万円)×11.24%=5万2828円
  • モデルケース②:所得割額=(30万円-43万円)×11.24%=0円(マイナスの場合は0円)

夫婦2人分の均等割額10万5582円を加えると、モデルケース①世帯の年間保険料は15万8410円、モデルケース②世帯は10万5582円(均等割額のみ)です。なお、1人当たりの年間保険料の上限額は80万円です。

ただし、保険料負担の軽減措置などが設けられることもあるため、保険料を試算するときは、各都道府県の後期高齢者医療広域連合のホームページで確認しましょう。

※試算では激変緩和措置等を考慮していないため、実際の保険料と異なることがあります。