新NISAの普及に伴い、以前よく耳にした「投資は難しくて怖いもの」というイメージもだんだん払拭されてきているように感じます。
実際、預貯金では効率の良い資産形成を行うことが難しくなっている今、投資を通して、老後資金を準備しようという方も多いのではないでしょうか。
しかし、一言で投資と言ってもその商品や手法は多種多様。しっかりとした根拠のもとポートフォリオを構築しないことには、思うような効果が得られない可能性も大いにあります。
そこで今回は、50歳から毎月「10万円」を積立投資して老後資金をつくることを想定し、その場合のポートフォリオはどのように構築すればいいのか、目標金額別で詳しく解説していきます。
1. 老後資金の重要性
老後資金の準備は、将来の安定した生活を確保するために不可欠なものとなっています。
実際、現代は平均寿命が延びており、退職後も長い期間生活費をまかなう必要があります。
退職後も同様の生活水準を維持するのは難しい場合が多いだけでなく、老後は医療費や介護費用が増加する可能性が高いため、予期せぬ出費に見舞われることもあると考えておきましょう。
また、公的年金はあるものの、それだけでは毎月赤字が発生する可能性も少なくありません。早い段階から計画を立て、効率的に資産運用を行うことによって、将来の経済的な不安を少しでも減らしていきたいものです。