3. 住民税非課税世帯に該当する「所得の基準」札幌市を例に
札幌市では前年度の合計所得金額が次の金額以下となる場合に住民税が非課税となります。
- 扶養親族を有さない方：45万円
- 扶養親族を有する方：「35万円×家族数（本人+同一生計配偶者+扶養親族数）+31万円」
「所得」とは収入から経費や各種控除を差し引いた後の金額です。「収入（年収）」に換算して考えてみましょう。
非課税限度額は収入の金額だけではなく、家族構成や収入の種類などにより変動します。引き続き札幌市の例で確認してみましょう。
3.1 住民税非課税となる《収入目安》を早見表で見る
札幌市の住民税非課税となる所得基準を、「扶養親族なし」と「扶養親族2名」の場合で比較してみましょう。
このように、住民税非課税となる年収基準は、年齢や収入の種類、扶養親族の人数などによって異なることが分かります。
扶養親族なし
- 非課税となる合計所得金額：45万円
- 給与収入のみの場合の収入金額：100万円
- 公的年金収入のみの場合の収入金額（65歳未満）：105万円
- 公的年金収入のみの場合の収入金額（65歳以上）：155万円
例えば、扶養親族がいない場合、給与収入のみであれば年収100万円までが非課税となります。一方、公的年金収入のみの場合は、65歳以上になると非課税枠が広がり、年収155万円までが非課税となります。
また、扶養親族が2人いる世帯の場合、給与収入のみであれば年収205万9999円までが非課税です。公的年金収入のみならば、65歳未満では年収218万1円、65歳以上では年収246万円までが非課税となります。
年齢や扶養家族の数などにより、非課税限度枠は変動することがわかりました。
ところで、住民税課税状況は年齢によってどのような違いがあるのでしょうか。次で見ていきます。
