2.3 産業別の初任給

産業別の初任給は、以下のとおりです。

産業別の初任給

産業別の初任給

出所:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」をもとに筆者作成

〜19歳(前年増減率)

  • 鉱業、採石業、砂利採取業:203万6000円(9.8%)
  • 建設業:199万円(2.7%)
  • 製造業:185万1000円(0.5%)
  • 電気・ガス・熱供給・水道業:189万6000円(2.3%)
  • 情報通信業:191万4000円(5.9%)
  • 運輸業、郵便業:198万5000円(7.5%)
  • 卸売業、小売業:202万5000円(10.7%)
  • 金融業、保険業:169万7000円(△0.7%)
  • 不動産業、物品賃貸業:182万1000円(△1.0%)
  • 学術研究、専門・技術サービス業:190万9000円(1.7%)
  • 宿泊業、飲食サービス業:181万4000円(4.4%)
  • 生活関連サービス業、娯楽業:188万7000円(4.3%)
  • 教育、学習支援業:178万7000円(2.8%)
  • 医療、福祉:190万4000円(4.8%)
  • 複合サービス事業:177万5000円(2.1%)
  • その他サービス業:198万1000円(6.5%)

20〜24歳(前年増減率)

  • 鉱業、採石業、砂利採取業:243万9000円(10.0%)
  • 建設業:223万5000円(1.2%)
  • 製造業:207万8000円(2.2%)
  • 電気・ガス・熱供給・水道業:225万3000円(3.0%)
  • 情報通信業:243万1000円(5.0%)
  • 運輸業、郵便業:225万円(2.7%)
  • 卸売業、小売業:232万8000円(7.8%)
  • 金融業、保険業:229万7000円(2.6%)
  • 不動産業、物品賃貸業:232万5000円(△0.5%)
  • 学術研究、専門・技術サービス業:233万6000円(0.2%)
  • 宿泊業、飲食サービス業:206万5000円(2.9%)
  • 生活関連サービス業、娯楽業:215万7000円(3.3%)
  • 教育、学習支援業:224万円(△0.2%)
  • 医療、福祉:232万5000円(0.7%)
  • 複合サービス事業:202万6000円(2.5%)
  • その他サービス業:221万3000円(2.3%)

10代は金融保険業や教育、学習支援業、複合サービス業を除いて180〜200万円台です。最も高いのは鉱業、採石業、砂利採取業の203万6000円でした。

20代はどの産業でも200万円を超えており、鉱業、採石業、砂利採取業が243万9000円で最も高くなっています。一方、複合サービス事業は202万6000円と、鉱業、採石業、砂利採取業に比べて40万円以上低くなっています。産業別での初任給は、業種ごとに明確な差があるといえるでしょう。

では、次章では初任給から引かれるお金について解説します。