2.2 企業規模別の初任給

企業規模別の初任給は、以下のとおりです。

企業規模別の初任給

企業規模別の初任給

出所:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」をもとに筆者作成

〜19歳(前年増減率)

  • 大企業:192万9000円(2.7%)
  • 中企業:188万9000円(3.6%)
  • 小企業:186万7000円(2.0%)

20〜24歳(前年増減率)

  • 大企業:234万円(3.0%)
  • 中企業:220万9000円(1.9%)
  • 小企業:214万7000円(2.4%)

19歳以下では企業規模による差は約6万円ほどで、大きな差はありません。一方、20〜24歳では約20万円の差があり、大企業ほど20代前半の人材に高い価値を見出しているといえます。

賃金の上昇率はいずれもプラスで、10代は中企業、20代は大企業の上昇率が大きくなっています。また、小企業はどちらの年代でも2%以上の初任給アップです。初任給の引き上げは企業規模にかかわらず実施されているといえるでしょう。