2025年1月9日、厚生労働省は2024年11月の毎月勤労統計調査を発表しました。米や野菜などの食品の価格上昇などの影響で、実質賃金は4カ月連続のマイナスという結果になっています。物価高騰の波が収まらない中、シニア世代の年金生活事情はどのようになっているのでしょうか。
本記事では、老後の収入の柱となる公的年金の受給額や、「平均の2倍である約29万円」を受給する人の割合について確認していきます。
どれほどの年収があれば、高額年金受給者を目指せるのでしょうか。
記事の後半では、ゆとりある老後生活を送るために重要な資産形成の考え方ついても触れていきます。
1. 日本の公的年金制度を振り返る「厚生年金と国民年金」とは
高額年金受給者を見ていく前に、まずは日本の公的年金制度を整理しましょう。
「厚生年金と国民年金」があり、このうち厚生年金に加入していない場合は高額受給を目指すことが困難だからです。